子宮腺筋症の原因はわからない!?

激しい痛みを伴うという病気が子宮腺筋症です。
不妊になってしまう病気ですが、どのような原因で発症するのでしょうか。

子宮腺筋症という病気について

子宮腺筋症 説明

正常な女性の月経周期

排卵に備えて、女性の体では子宮の内側に子宮内膜が厚くつくられます。
受精卵が子宮にたどり着いたときのための、準備をしているのです。
妊娠が成立しない場合、14日程度で子宮内膜は剥がれ落ちます。
月経は、子宮内膜が出血を伴って排出されることです。
このように、子宮リセットして、受精卵が着床して育っていける環境を周期的につくっています。

子宮腺筋症とは

子宮腺筋症 疑問

子宮以外に子宮内膜ができてしまう病気を、子宮内膜症といいます。
子宮腺筋症も以前は、内性子宮内膜症といわれ子宮内膜症の一種とされていました。
しかし、卵巣などにできる子宮内膜症とは少し違うので、名前をわけて違う病気とされたのです。
子宮腺筋症は、本来は子宮内にできる内膜が子宮の筋肉層にできる病気です。
正常な子宮内膜は、妊娠がない場合に、剥がれ落ちて月経になります。
子宮外にできた内膜は、排出されず、まわりの臓器などと癒着を起こしてくっついてしまいます。
子宮腺筋症は、妊娠にとってはとても不利にはたらくことがわかっています。
妊娠を望む人にとっては、解決しなければいけない問題となってしまいます。

子宮腺筋症の症状

子宮腺筋症 痛み

生理痛

子宮腺筋症の代表的な症状は、生理痛です。
人によっては、かなりの激痛を感じることもあるようです。
出産や人工中絶の後に、以前はなかった激しい生理痛がある場合などは、子宮腺筋症の疑いが強まります。

過多月経

生理の時に出血が多いことを過多月経といいます。
子宮腺筋症の場合、過多月経となることがわかっています。
激しい生理痛とともに、月経時の出血も多いようであれば子宮腺筋症を疑う判断材料となります。

子宮腺筋症の原因として考えられていること

子宮腺筋症 原因

子宮腺筋症や子宮内膜症の原因は詳しくわかっていません。
そんな中でも、原因として考えられていることを挙げていきます。

ストレス

過度のストレスは、体調を崩す原因となるだけでなく、ホルモンのバランスに影響を与えます。
ホルモンバランスは、妊娠のシステムにとってかなり重要なはたらきをしています。
そのため、子宮内膜が正常につくられない原因となると考えられます。

体の冷え

体の冷えは、子宮腺筋症を引き起こす原因になり得ると考えられています。
直接どのように作用するかはわかっていないものの、体を温めると痛みが和らぐということがあるようです。

子宮腺筋症 悩む

まとめ

子宮腺筋症は、妊娠を望む人にとってはとても厄介な病気です。
妊娠の確率を下げてしまうからです。
激しい生理痛や過多月経があるのであれば、子宮腺筋症の疑いが強まります。
原因については、はっきりと解明されていません。
ストレスや体の冷えが悪影響を与えることが予想されていますが、メカニズムはわかっていません。
できるだけ、心身ともに健康的な生活をおくり、子宮腺筋症の疑いがあるのであれば病院で検査を受けるのが良いでしょう。

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