ホルモン検査とは?
ホルモン検査を行う主な目的は以下二つです。
・排卵障害の原因究明
・排卵日予測
血液、または尿を採取し、その中のホルモン量を観察・測定します。
どうやって排卵障害の原因を突き止めるのか?排卵日を予測するのか?
排卵を正常に起こすには、様々なホルモンが然るべき役割を果たす必要があります。
排卵に必要なホルモンをそれぞれ解説します。
FSH(卵胞刺激ホルモン)
卵胞の発育に欠かせないホルモン。
卵胞が育たないとなると、排卵に問題が生じます。
検査の結果FSHが低いとなると、視床下部や脳下垂体に問題のある排卵障害が疑われます。
LH(黄体化ホルモン)
成熟した卵子の排卵を促すホルモン。
せっかく成熟した卵子も排卵されなければ精子と出会うことができません。
FSH同様、LHが低い場合も、視床下部や脳下垂体に問題のある排卵障害が疑われます。
また、LHは排卵日の前日に急激に上がることで知られており、排卵日の予測に非常に効果的なシグナルとしても知られています。
プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)
乳汁の分泌と排卵の抑制を行うホルモン。
プロラクチンの値が高い場合は、高プロラクチン血症による排卵障害が疑われます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
子宮内膜を着床可能な状態に整えるホルモン。
受精卵が子宮に運ばれてきた時に、然るべき準備がなされていないと着床のプロセスはうまくいきません。
プロゲステロンの値が低い際は、黄体機能不全が疑われます。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
発育段階にある卵胞から分泌されるホルモン。
AMHが低い場合では、卵子が少なくなってきており閉経が近づいているサインになります。
AMHの値次第では、体外受精など早めのステップアップ治療を検討します。
ホルモン検査っていくらぐらいするの?
各ホルモン検査毎、多少値段が異なってきますが一つの検査を受ける毎に2000円〜7000円程度の金額がかかります。
ホルモンが正しく機能していない場合はどうやって治療するの?
不妊治療においてホルモンの働きに異常が見られた際は、投薬による治療が一般的となってます。
まとめ
みなさんが思ってた以上に、妊娠には沢山のホルモンが関わっていることがお分かりになっていただけたのではのではないでしょうか。
血液、または尿を採取するだけで簡単に受けられる検査となりますので、不妊でお悩みの方はお気軽に受けてみると良いでしょう。