黄体機能不全を改善する治療は?

黄体ホルモンの分泌異常などによって起こる黄体機能不全をご存知でしょうか。
子宮内膜が薄くなるなど、不妊に繋がる症状が出てしまいます。
改善するにはどのような治療を行う必要があるのか詳しく見ていきましょう。

黄体機能不全について

黄体機能不全 病気

正常な黄体機能

排卵や月経といった女性の生殖機能の周期において、起点は脳の下垂体にあります。
下垂体からホルモンが放出されることによって、卵巣で卵胞が育ちます。
良く育った卵胞は良い卵子を排卵します。
排卵後の卵胞は、黄体化ホルモン(LH)の作用によって黄体になります。
黄体は、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌して女性の体の環境を妊娠に適した状態にします。
この機能を、黄体機能といいます。

正常な黄体機能は、十分に黄体ホルモンを分泌します。
その結果、子宮内膜は厚くつくられ、赤ちゃんにとってはふかふかのベッドが用意されることになります。

黄体機能不全

黄体機能不全 悩む

黄体機能不全は、黄体から分泌される黄体ホルモンの分泌が不十分なことなどで引き起こされます。
黄体ホルモンは、妊娠を継続する時にとても重要なはたらきをします。
このホルモンが不十分だと、赤ちゃんが育ってく環境を維持できなくなってしまいます。
黄体機能不全によって黄体ホルモンが不足すると、子宮内膜が暑くならないので、赤ちゃんにとってふかふかのベッドを用意できないことになります。
他にも、子宮内膜の感受性が低いことが原因になることもあります。
黄体ホルモンは正常に分泌されていても、子宮内膜が正常につくられにくいことがあるのです。

黄体機能不全の改善や治療

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排卵誘発剤

妊娠を望む人は、症状により排卵誘発剤を使うことがあります。
排卵誘発剤によって、卵胞をしっかりと育てて黄体機能不全を防ぐのです。

ストレス解消

ストレスは、ホルモンバランスを崩す大きな要因といえます。
妊娠の仕組みの中で、ホルモンはとても重要な働きをしています。
ストレスを解消することで、ホルモンバランスが正しくなれば黄体機能不全も改善されることがあります。

運動や睡眠

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適度な運動は、血行を良くして身体を健康な状態にしてくれます。
質の良い睡眠も黄体機能不全の改善には良いです。
規則正しい生活を送ることが大切といえます。

体を温める

体の冷えは、黄体機能不全の原因となってしまいます。
体を温めることで、血流を良くして症状が改善されることがあります。

食べ物

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黄体ホルモンの分泌を促すような食品が効果的です。
ビタミンEを含む食材が良いとされています。
また、体を冷やす食材を避けて、体を温める食材を多く摂ると良いです。

漢方薬

体の冷えが良くないので、漢方でその点を改善してくれることがあります。
できるだけ体に影響がない方法ということで、漢方を選択するのは一つの手です。

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まとめ

黄体機能不全は、不妊症や不育症につながります。
症状は人それぞれで、対策も症状に合わせることになります。
例えば、体の冷えから来ている可能性があるので、いろいろな方法で冷えを防ぐという対策がとられます。
過度のストレスもホルモンバランスを崩します。
冷えに気を付けながら、規則正しい心身共に健康な生活を送ることを心がけることが大切といえます。
病院に行って専門の医師に診察をしてもらうことが必要なこともあります。
その場合は、医師とよく話し合い適切な状況を掴むことが重要です。
深刻な症状であれば、早めに医師に診てもらったほうが改善の近道です。
できることは自分でしっかり対策をとり、心配であれば病院にも行くようにしましょう。

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