排卵誘発剤クロミッドについて
クロミッドとは
クロミッドは、クロミフェンを主成分とする排卵誘発剤といわれる薬です。
クロミッドという名前は商品名です。
同じクロミフェンを主成分とする排卵誘発剤には、、セロフェン、フェミロンなどあります。
クロミッドは、世界的に見てもスタンダードといえる排卵誘発剤です。
不妊治療を始める人も、多くがクロミッドの服用をして様子を見ていきます。
排卵誘発剤には注射薬もありますが、クロミッドは内服薬です。
生理の3〜5日目に飲み始めて、5日間程度毎日決まった時間に服用します。
初めは1錠から服用を開始します。
医師が様子を見ながら、量を増やすこともあります。
クロミッドの効果
クロミッドは、女性のホルモンのはたらきに作用します。
クロミッドを服用すると、ホルモンによって卵巣が刺激されます。
卵巣では卵胞が育って、排卵が行われるのです。
自然な排卵では、基本的に卵子は1つなので、双子が生まれてくる確率は低いです。
しかし、クロミッドを使う場合、複数個の卵子が排卵される確率があがるので、双子の可能性も上がります。
自然妊娠で双子がが生まれる確率は1%ですが、クロミッドを使うと約5%となります。
クロミッドの利用にかかる費用
排卵誘発剤の内服薬には、保険を使うことができます。
そのため、クロミッドの費用はそれほど多くありません。
この点も普及している理由ではないでしょうか。
クロミッドの1周期の費用
排卵の周期に合わせて利用するため、1月毎に利用する周期が周ります。
1周期でかかる費用は、約500円となっています。
クロミッドを処方してもらうために、診察が必要になってきます。
クロミッドの月単価が500円程度であれば、診察料を足しても家計への負担も大きくありません。
ただし、安いからといってたくさん服用することは好ましくありません。
医師と相談の上、用法用量を守って正しく使いましょう。
合計でクロミッドにかかる費用
不妊治療に置けるクロミッドの費用を計算するのであれば、何周期に渡って続けるかによって計算できます。
特に何周期を目安にするという決まりはありません。
しかし、多くの人が副作用を心配して、半年程度で連続の服用をやめているようです。
副作用が少ないとされているクロミッドですが、まったくないわけではありません。
子宮内膜を薄くしてしまったり、頚管粘液が少なくなったりと、妊娠には欠かせない機能に副作用があります。
排卵ができたとしても、その後の障害が出てきてしまっては困ります。
そのため、多くの人は半年程度クロミッドを使って妊娠できない場合、一度中断する選択をするようです。
まとめ
妊娠を望む人に利用される排卵誘発剤のクロミッドは、世界的にもとても普及しています。
不妊治療を始める人は、まずクロミッドの服用からという人も多いです。
その理由としては、経済的な面も関係しています。
クロミッドは、生理周期に合わせて利用するので、1月で1周期となります。
月にかかる費用が500円程度なので、負担はとても少ないです。
ただし、連続で服用し続けると、副作用が出ることがあります。
また、高くないからといって多く服用すればいいということもありません。
医師の指示に従って、適切に利用しましょう。