基礎体温について
基礎体温グラフの必要性
まず基礎体温とは、朝目覚めたばかりの体温のことです。
妊娠したい女性にとっては、基本的な取り組みといえるのが基礎体温の記録です。
女性における基礎体温は周期的に変化していて、排卵の前後で温度の高い時期と低い時期に分かれています。
この温度を毎日記録してグラフをつくり、パターンからさまざまなことがわかってきます。
少なくとも、生理の周期で3回以上は計測することが必要になります。
基礎体温のグラフからわかることで、特に重要なのが排卵日のを予想することです。
その他にも、体に異変がある時に気付く可能性があります。
不妊の人にとっては、このグラフから異常が見つかり治療できることもあります。
基礎体温の測り方
基礎体温を測る時は、寝る前に枕元に体温計を用意してから就寝します。
その理由は、朝目が覚めたら起き上がっても寝返りをうってもいけないからです。
目が覚めた後に、すぐ体温計を舌の裏側の筋があるところにあてます。
測定後は、基礎体温表に記録をとります。
寝不足や体調不良などでも影響を受けることがあるので、そういった日の結果は参考程度に記録しておきましょう。
基礎体温の低温期と高温期
低温期について
生理が終わってから排卵までの時期が低温期です。
女性の体内では、卵胞を育てて次の排卵の準備をしている期間です。
期間については、人によってさまざまです。
生理周期が28日の人は14日程度ですが、長い人だと25日になる人もいます。
これは適正な生理周期の人ですので、稀発月経と診断される人などはもっと長くなります。
高温期について
排卵あたりから生理が始まるころまでの時期が高温期です。
高温期の長さが適切にあることは、妊娠の確率を左右するほど重要です。
最適な期間とされているのは、約12〜14日間です。
高温期の最中に、体温が下がってしまう日がないことも大切です。
女性の体では、着床に備えて黄体機能がはたらいて体温を高く保っています。
グラフでわかる例外パターン
異常
グラフは、はっきりと低温期と高温期で2相にわかれていることが良いです。
異常がある場合は、グラフに乱れが出ます。
原因としては、体の冷えやストレスが考えられます。
ホルモンバランスを崩してしまうと、黄体機能不全を引き起こして高温期を適切に保てなくなります。
妊娠
高温期が14日以上続くような結果が出た場合、妊娠していることが予想されます。
その後、生理が来なければ妊娠の可能性は更に上がります。
一度妊娠検査薬で検査をしてみると良いでしょう。
まとめ
基礎体温のグラフによって、妊娠を希望する人はとても多くの情報を得ることができます。
妊活の基本といえるので、しっかりと記録を取っていきましょう。
女性の基礎体温には、低温期と高温期があります。
グラフで2相にはっきり分かれている形になれば、とても良好な結果と言えます。
重要なのが、高温期が12〜14日続くことで、途中で体温が下がらないことが望ましいです。
まだ測定していない人は、ぜひ記録をつけてみてください。