基礎体温について詳しく
基礎体温とは何か
基礎体温は、端的にいえば、平熱のことです。
女性が、妊娠したいときや体の調子を確認したいときに測定します。
基礎体温を数ヶ月以上計測し続けて体温の変化を追っていけば、さまざまなことがわかってきます。
体温の変化を周期的に観察するために、基礎体温表を記録していくのが一般的です。
通常、女性の基礎体温には、体温の高い時期である高温期と低い時期である低温期があります。
男性の平熱は1つですが、女性には体温が周期的に変化して2つの平熱があります。
基礎体温表からわかること
低温期は、体の中で卵胞を育てている時期で、排卵を待っているような状態です。
高温期は、排卵の後に着床や妊娠が成立するのを待っています。
つまり、低温期から高温期に移行するあたりが、排卵日ということです。
基礎体温表を観察する上で、最も重要といえるのが、排卵日の特定です。
排卵日の特定以外では、体の不調に気付くことができます。
妊娠を希望する人にとっては、問題を見付けることができるかもしれません。
基礎体温を測定するには
基礎体温の測定には、特殊な体温計を使うことが多いです。
目盛りが通常のものよりも細かく設定されていて、微妙な温度の変化も計測できる体温計です。
このような体温計は、婦人体温計や基礎体温計といわれます。
基礎体温を測定する時間は、毎日同じになるのが望ましいです。
基礎体温を測るには、朝目覚めた直後で何もしていない状態のまま計測する必要があります。
寝返りをうつだけでも、基礎体温は変わってしまいます。
ストレスや体調不良の影響も受けやすいので、計測には注意が必要です。
計測が終わったら、基礎体温表に正確に記録していきます。
理想的な基礎体温表
低温期から高温期の移行期間
低温期から高温期へ移行するときに2日以内に移行することが望ましいです。
移行の期間が長過ぎる場合、体の冷えであったり黄体機能不全の疑いが出てきます。
温度差
理想的な温度差は、約0.3〜0.5度の間での変化があることです。
低温期から高温期にはっきりと温度の差が出てくるグラフになればとてもいい状態といえます。
高温期
高温期は、12〜14日間続く状態が適正な期間だとされています。
短すぎる場合、妊娠の可能性を下げてしまうことが予想されます。
原因としては、黄体機能不全が考えられます。
基礎体温表からわかる異常
黄体機能不全
先程も述べた通り、理想的な基礎体温表と違う結果になっている場合によく疑われるのが、黄体機能不全です。
着床をしにくくする上に、流産の確率も上げてしまうため、妊娠したい人にとっては対策しなければいけないものです。
無排卵月経
高温期がない場合などは、無排卵といって排卵がないことがあります。
月経があっても排卵がないことを無排卵月経といいます。
まとめ
妊娠をしたい時には、とてもいろいろな情報を得ることができるのが、基礎体温表です。
しっかりと記録する習慣をつけて、体の状態を正確に得られるようにしましょう。
異常な基礎体温表になっているときは、病院で一度検査を受けてみることをお勧めします。