基礎体温について
基礎体温とは
基礎体温は、朝目覚めてから起き上がる前に計測する体温です。
女性の基礎体温は、生理の周期によって約0.3〜0.5度の間で周期的に変動しています。
男性の平熱は1つしかありませんが、女性には2つの平熱があります。
基礎体温は、とても微妙なことで変化してしまいます。
そのため、寝る前に枕元に体温計を置いて、目覚めたらすぐに測る必要があります。
体調不良、ストレス、飲酒などの影響も受けやすいので注意しなければいけません。
基礎体温を測る目的
基礎体温は、排卵や月経などについて知るために計測します。
正しく計測できれば、女性の体に起こっていることを把握することができます。
基礎体温を記録することは、妊娠を望む人にとっては基本中の基本といえるものです。
生理の周期で数周以上の期間で基礎体温を記録できれば、さまざまなことがわかってきます。
一般的には、特に目立った異常がない場合、女性の基礎体温には低い時期と高い時期があります。
低い時期から高い時期に移る時に、排卵があります。
基礎体温をの変化がきれいに分かれていることを確認できる場合、排卵が起こっている可能性が高いと考えられます。
低温期と高温期
低温期(低温相)とは
基礎体温の低い時期を、低温期や低温相といいます。
低温期は、生理が始まってから排卵の前までの時期です。
1回の生理周期が28日の人は約14日間ですが、長い人だと25日程度になる人もいます。
それ以上になると、何かしらの異常がある可能性が高まります。
高温期とは
基礎体温の高い時期を、高温期や高温相といいます。
高温期は、排卵後から生理が始まるまでの時期です。
約12〜14日間が最適な長さです。
低温期の長さよりも、高温期が適切にあることのほうが重要です。
女性の体が、着床に備えて黄体機能がはたらいているため、基礎体温が高くなります。
基礎体温からわかる異常
無排卵
基礎体温を記録した結果、無排卵と予想されることがあります。
無排卵の兆候があるのは、低温期のまま生理が始まる場合です。
本来、低温期から高温期になった後に、生理になります。
しかし、排卵が起こっていないため、高温期にならずに生理が始まるのです。
生理の時に出血はあるため、基礎体温を測るまで気付かないということがあります。
黄体機能不全
高温期が短い場合、黄体機能不全の可能性があります。
排卵の後、着床や妊娠をサポートするために、黄体機能がはたらきます。
その結果、高温期の高い基礎体温が維持されています。
しかし、黄体機能がうまくはたらかないことによって、高温期を維持できない状態です。
黄体機能不全の問題は、着床しずらかったり、着床したとしても流産の可能性が高まってしまうことです。
まとめ
基礎体温はとてもデリケートはものなので、朝起きて動く前に測定する必要があります。
基礎体温をしっかり記録することによって、女性の体についてさまざまなことが見えてきます。
ご自分の低温期と高温期を観測して、異常がないかをぜひ確認してみて下さい。
気になる点がある場合、病気の兆候ということも考えられるため、病院で詳しく検査することをお勧めします。