子宮で着床すると妊娠が成立する!?

卵管で出会った精子と卵子は、受精卵となり、ゆっくりと子宮に運ばれます。
そして、受精卵は子宮で着床し、母体とつながって徐々に成長していきます。
ここでは、妊娠や出産における子宮や膣の役割を見ていきましょう。

子宮は赤ちゃんが育つ場所

子宮とは

子宮 断面図

子宮は、卵管で受精した受精卵が育つ場所です。
長さは約7cmで、重さは70gほどの大きさです。
洋ナシを逆さまにしたような形をしています。
外側は筋肉でできていて、その暑さは1〜2cmです。
この筋肉はとても良く伸びるようにできています。
妊娠の時に、胎児が大きくなると、それに合わせて大きくなるのです。
内部には子宮内膜という薄い膜があり、内側全体が覆われています。

受精卵が着床すると妊娠が成立する

着床 子宮

膣に射精された精子と、卵管采にキャッチされた卵子は、卵管で出会います。
精子と卵子は出会うと、一つになり受精卵になります。
受精卵がせん毛の動きによって徐々に子宮に運ばれていきます。
4日ほどかけて子宮まで到達すると、子宮内膜に潜り込みます。
このことを着床といい、着床すると妊娠が成立します。
子宮内膜は、受精卵にとっては、ふかふかのベッドです。
ベッドに潜り込んで、母体と繋がり、胎児が育っていきます。

人工授精で行うこと

人工授精 受精卵

不妊治療の治療法の中で、人工授精という選択肢があります。
人工授精では、子宮に直接精子を入れます。
自然妊娠であるセックスの場合は、子宮の入り口で多くの精子が死んでしまいます。
膣から子宮に入る時に、選別されて数が少なくなるのです。
精子にとって子宮の入り口は、最大の難関なのです。
人工授精では、その最大の難関を突破する手助けをしてやります。
直接子宮に送り込むことで、妊娠する確率を高めるのです。

膣の役割

膣 役割

膣は子宮の下にある器官です。
長さは7cmほどで、管のような形をしています。
膣は、セックスの時の交接器であり、赤ちゃんが出てくる出産の時には産道になります。
膣の内部は、酸性になっています。
そして、大腸菌や皮膚についている菌から子宮などの臓器を守ってくれる善玉菌がいます。

まとめ

子宮は胎児を育むとても重要な器官です。
卵管で出会った、精子と卵子が受精卵になります。
受精卵は、4日ほどをかけて移動し、子宮にたどり着きます。
子宮は、受精卵にとっては、ふかふかのベッドです。
そんなベッドで、母体と繋がり、胎児は少しずつ育っていきます。

また、人工授精のときには、子宮に直接精子が入れられます。
精子は、膣と子宮の入り口にある難関を突破した状態で卵子を目指すので、妊娠する確率が上がります。

膣は、体外からの入り口です。
膣を通して、子宮へとつながっているので、精子が入っていく場所です。
さらに、妊娠し出産の時には、胎児が出て来る産道ともなります。

妊娠出産に置ける、子宮や膣の役割は、このようになっています。

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