妊娠の初期に出血があるのは普通?

妊娠の初期に出血があるのは、問題ないのでしょうか。
どのようなことが起こっている可能性があるのかを見ていきましょう。

妊娠の初期に起こる出血について

妊娠初期 出血 概要

妊娠初期に生理のように出血があることは、よくあることです。
妊娠に気付いていない人は気付くきっかけになることもあります。
妊娠がわかっている人は、流産などが頭をよぎるのではないでしょうか。
どのようなことが起こり得るのかという、しっかりとした予備知識を持って、あたふたせずに対応できるようにしましょう。
重要なことは、妊娠して初期に出血があったとしても、多くの人は出産できてるという事実です。
中には、重大な問題の症状として起こることもあるため、その点は注意が必要です。
妊娠初期において出血があった場合は、必ずかかりつけの医師に報告と相談をしましょう。

重大なリスクの心配がない妊娠初期の出血

妊娠初期 出血 軽度

激しい運動など

妊娠初期に激しい運動をしてしまうと、出血する可能性があります。
刺激が強すぎるために、出血が起きてしまうのです。
適度な運動は必要ですが、妊娠時に無理しすぎないことが大切です。

炎症

膣内や子宮頸部という子宮の入り口で炎症を起こすことがあります。
炎症に伴って出血が起こることもあるのです。

着床出血(月経様出血)

着床出血が起こりやすい時期は、生理予定日の1週間前からです。
着床する時に、受精卵の絨毛が子宮と繋がる時に出血が起こることがあります。

妊娠初期 出血 腹痛

絨毛膜下血腫

絨毛膜下血腫が起こりやすい時期は、妊娠5〜20週です。
絨毛膜下血腫は、流産になりかけていることを意味する切迫流産の症状の一つです。
大抵の場合、安静にしていれば心配はありません。
血腫があまりに大きくなってしまっている場合などには、入院することもあります。

びらんによる出血

びらんとは、ただれている状態のことをいいます。
よくあるのが宮頚部びらんです。
びらんの状態だと、出血が起こりやすいです。
あまりに酷い症状がない限り、治療は必要ありません。

子宮頸管ポリープ

ポリープとは、良性の腫瘍のことです。
子宮頸管ポリープは、炎症や感染症などの原因となることがあります。
場合によっては、妊娠中でも取り除くことがあります。

問題がある出血

妊娠初期 出血 重大

流産

流産の一番起こりやすい時期は、妊娠3ヶ月までとなっています。
染色体異常によって引き起こされることが最も多く、対応することはできません。
どれだけ健康な男女であっても、少なからず染色体異常の起きる可能性はあります。

子宮外妊娠(異所性妊娠)

子宮以外の適切でない場所で着床をしてしまうことです。
ほとんどの子宮外妊娠の場合、卵管で着床が起こります。
卵管で赤ちゃんが育っていくと、卵管が破裂してしまいます。
これは命に関わることなので、残念ですが赤ちゃんは諦めるしか選択肢がありません。

胞状奇胎

着床した受精卵は、胎児になる胎芽細胞と胎盤などになる絨毛細胞の2つの細胞をつくっていきます。
胞状奇胎は、絨毛細胞が異常に増えてしまう重大な病気です。
絨毛がんを引き起こしてしまうこともあるため、慎重に判断して対応を決めなければいけません。
胞状奇胎での妊娠の継続はとても困難なため、ほとんどの場合で赤ちゃんは諦めなければいけません。

妊娠初期 出血 最悪

まとめ

妊娠初期における出血は、問題ないことから重大なリスクを抱えてしまう問題までさまざまな可能性が考えられます。
よく起こることであるため、軽視してしまうこともあるかもしれません。
しかし、命に関わる問題の兆候であることもあります。
妊娠の初期に出血を確認した場合、かかりつけの医師に連絡することを忘れないようにしましょう。

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