着床出血という現象について
着床とは
着床というのは、受精卵が子宮にたどり着いた時に、母体と繋がることです。
膣に射精された精子と卵子は卵管で出会い受精をします。
受精卵となったら、数日の時間をかけて子宮まで到達します。
子宮において、絨毛がしっかりと根を下ろして母親の体と繋がります。
受精卵になってから着床が始まるまでの期間は約7日程度かかり、着床が開始されてから完了までが約5日程度かかるとされています。
着床出血について
着床出血は、絨毛が子宮壁に根を下ろそうとする時の出血によって起こります。
絨毛は根を下ろす時に、子宮壁の一部を溶かします。
溶かす時に、子宮内膜にある血管も一緒に溶かしてしまうことがあるのです。
そうすると、出血が起きて、着床出血となります。
着床出血が起きてしまう確率は、高くありません。
およそ全体の約2%程度しか発生しないのです。
50人に1人の確率のため、着床出血がない人の方が多くいます。
着床出血の時期と期間
着床出血が起こりやすい時期は、排卵日の1週間後からとされています。
着床の開始から完了までは5日程度かかるため、着床出血が続くのは、2〜3日程度の期間です。
この起こる時期や期間については、個人差があるため、この値は目安程度のものです。
着床出血か生理かを見極める
着床出血は、生理ととてもよく似た状態になるため、判断しにくいです。
下記の条件を満たしていれば、着床出血かもしれません。
勘違いをしてしまう人もいるため、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
出血の時期
着床出血は、排卵日の1週間後あたりとなります。
これは、生理予定日の約1週間前となります。
生理周期が安定している人であれば、このことから判断できるかもしれません。
基礎体温の変化
基礎体温は、生理が来たときには高温期から低温期に移行します。
そのため、出血があっても基礎体温が低温期にならずに高温期のままだった場合は、着床出血の可能性が高いといえます。
血の量
多くの人の場合、着床出血では、血の量が少量です。
生理の時の経血に比べて、血の量が少なければ、着床出血の可能性が高くなります。
着床出血かもしれない時
すぐに生理と決めつけない
着床出血は生理ととてもよく似ているため、生理だと決めつけないようにしましょう。
生理だからとお酒を飲んだり、薬の服用を始めるのは控えたほうがいいでしょう。
なかなか判断は難しいため、よく様子を見て判断する必要があります。
妊娠に備える
着床出血は妊娠の前兆といえる現象です。
そのため、妊娠に備えて、心や体を整えるようにしましょう。
まとめ
着床出血は、生理と思ってしまう人がいます。
かなり症状が似ているからです。
勘違いして、軽率な行動をとらないために、しっかりした判断ができるようにしましょう。
日頃から基礎体温を測り、排卵日や生理予定日をつかめる習慣があれば判断がしやすくなります。
不安な点がある場合、病院で詳しく診てもらうのがいいでしょう。