着床出血について
着床とは
着床は、受精卵が子宮内膜に根を下ろして、母体と結びつくことをいいます。
卵管で出会って受精をした精子と卵子は、受精卵となります。
受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら48時間ほどかけて子宮にたどり着きます。
子宮まで来た受精卵は、絨毛といわれる根を下ろして母体と繋がります。
受精卵の着床が始まるまでの期間は、7日程度とされています。
その後、着床にかかる期間は、5日程度とされています。
着床出血とは
着床出血は、絨毛が根を下ろす時に子宮壁から出血することで起きます。
着床の時に、絨毛がしっかりと根を下ろすために、子宮壁を溶かしてしまいます。
稀に子宮内膜に通っている血管も溶かしてしまうことがあります。
その時の出血が着床出血です。
着床出血が起こる確率は、約2%とされています。
50人に1人しか起こらないため、着床出血がない人は多くいます。
着床出血が起こる時期・期間
時期
一般的に着床出血が起こる時期は、生理予定日の1週間前から生理予定日です。
生理周期が28日の人の場合、生理日から排卵日が約14日前後です。
受精が成功するのであれば、受精卵が子宮にたどり着くまでにさらに約7日かかります。
そのため、生理開始日の1週間前からとなります。
始まる時期については個人差があるため、生理周期などによって変わってきます。
生理周期が安定している場合、わかりやすくなります。
期間
着床には5日程度の時間がかかるため、その間で着床出血が起こります。
多くの場合、2〜3日程度の期間で起こるようです。
期間についても、かなり個人差があるため、1日の人もいますし、長い人だと1週間続く人もいます。
着床出血の症状・特徴
基本的には、個人差があるため、幅広い症状や特徴があります。
時期や期間ほど一定の状態が確認されているわけではないのです。
人それぞれの症状・特徴が確認されています。
該当するのであれば、着床出血である可能性があります。
痛み
詳しいことはよくわかっていませんが、チクチクするような痛みがある着床痛があります。
これは人によってさまざまなので、ない人もいます。
血の色
血の濃淡もさまざまで、茶色っぽい色のこともあるようです。
色で判別するよりは、時期などから推測するほうが、確率は高そうです。
血の量
一般的には、少量の出血があるだけです。
生理の時のように、子宮内膜が全体的に剥がれ落ちるわけではないです。
子宮内膜の一部から出血があるだけなので、出血は少量となることが多いようです。
また、おりもののような状態で出てくることもあります。
着床出血かもしれない時の対応
生理と勘違いしない
着床出血は、とても生理と似ているため間違えやすくなっています。
症状や特徴から判別するのは難しいです。
生理周期をしっかり確認して、時期が生理予定日よりも前の場合、着床出血かもしれないです。
妊娠に備える
着床がうまくいけば、妊娠が成立します。
着床出血があるということは、着床は始まっているということです。
その後の、妊娠に備えて行動するようにしましょう。
体を冷やさないようにしたり、お酒を控えたりとさまざまな点に気を使う必要があります。
まとめ
着床出血は、多くの人に起こるわけではありません。
そのため、知らない人もいるかもしれません。
生理周期をしっかり観測して、着床出血か生理かを判断できることが好ましいです。
時期は、生理予定日の1週間前からです。
着床出血があった場合、妊娠に備えて適切な準備をしていきましょう。