精子と卵子それぞれの寿命について
妊娠のためには、精子と卵子が受精しなければいけません。
それぞれ、短い寿命があるため、それがわかればいつ性交をするべきなのかが見えてきます。
精子の寿命
射精された精子の寿命は、2〜3日ほどで長くても1週間程度までといわれています。
膣内に射精された精子は3億個にも及びます。
その3億個が子宮やその先にある卵管を目指して泳いでいきます。
精子の卵管までの旅で一番の難所となるのが子宮口付近です。
普段は精子が通れないようになっているのですが、排卵の時期には頚管粘液が分泌され通れるようになります。
さらに先の卵管に来た頃には、数百個程度になっています。
卵子の寿命
卵子の寿命は精子よりも短く、約1日とされています。
卵巣では、約1ヶ月に1個ずつ原始卵胞が成熟卵胞になって卵子を排出します。
卵子は、卵管采がキャッチして精子との出会いの場である卵管まで来ることになります。
排卵日を予想して確率の高い日に性交する
精子と卵子が効率的に出会うには、排卵日の予想がとても重要です。
それは、精子と卵子のどちらも寿命が短く、適切なタイミングで性交をしなければ妊娠できないからです。
妊娠に適した状態というのは、卵子が卵管に来た時に、精子が既にいて待ち構えている状態です。
そのため、妊娠の確率が高い日というのは、排卵日の数日前から数日間となります。
排卵日の当日では、精子が卵子にたどり着く前に卵子が死んでしまう可能性があるので、確率は高くありません。
異常のない適齢期の男女が1回の排卵周期において妊娠できる確率は、約20〜30%とされています。
排卵日を予測する方法
基礎体温の記録
排卵の周期を把握するためには、基礎体温の測定は欠かせないことです。
妊活においては、誰でも行っている基本中の基本の取り組みともいえます。
毎朝目が覚めてから、起き上がる前に、専用の体温計を使って測ります。
理想的な生理周期においては、低温期と高温期を約0.3~0.5度の間で一定期間ごとに繰り返しています。
生理が始まってから排卵までが低温期で、排卵後は体温が上がる高温期となっています。
基礎体温が少し上がって高温期になった頃に排卵日があると予想されます。
頚管粘液の観察
排卵日が近付くと、子宮口付近には粘り気の強い頚管粘液というものが多く分泌されます。
この頚管粘液を自分で手にとって調べることで、排卵日の予想ができます。
指で絡め取った頚管粘液を人差し指と親指で伸ばした時に、10cm以上伸びるようなら粘り気が出てきているといえるようです。
まとめ
妊娠が成立するのは、条件が揃った時だけとなります。
いつ性交をしてもいいわけではありません。
精子も卵子も長くは生きていられません。
適切なタイミングで性交をするためにも、排卵日の予想がとても重要です。
妊娠をしたいと思っていて、まだ排卵日の予想を定期的にしていない人は、まず始めてみましょう。