排卵日について
どのように排卵が起こるのか
排卵の起点は、脳の視床下部から始まります。
まず、視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。
この性腺刺激ホルモン放出ホルモンが作用して、視床下部の近くにある下垂体からもホルモンが分泌されます。
下垂体から分泌されるのは、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)という妊娠のメカニズムにおいてとても大切な2つのホルモンです。
この2つのホルモンは、卵巣に作用し卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌させます。
排卵が起こるのは、このエストロゲンやプロゲステロンのはたらきによります。
排卵日予想の重要性
妊娠の確率を上げる
妊娠をしたいときに、排卵日の予想はとても重要です。
通常は精子は女性の体の中で、2日程度は生きることができます。
それに対して、卵子は1日程度しか生きることができません。
その寿命を計算して、妊活を行うと効果的です。
排卵日がある程度予想できると、性交をすればいい日がわかるので、効率的に妊活に取り組むことができるのです。
異常を見つける
排卵日の予想に取り組んでいると、異常な計測結果になることがあります。
そういった点から、体に起きている異常に気付くことができる可能性があります。
排卵日の予想方法
基礎体温
排卵の周期を掴むためには、基礎体温の測定はとても重要な情報です。
妊活における基本中の基本ともいえます。
毎朝目覚めて起き上がったりといった運動をする前に、婦人体温計を使って基礎体温を測ります。
女性の生理周期においては、低温期と高温期を約0.3~0.5度の間で繰り返しています。
生理が始まってから排卵までが低温期で、排卵後は体温が上がる高温期です。
排卵日の予想は、基礎体温が少し上がって高温期になった頃となります。
排卵検査薬
排卵の前になると黄体化ホルモン(LH)が大量に出される、LHサージという現象が起きます。
排卵検査薬は、LHサージを検知します。
LHサージの開始から約34~38時間後に、排卵があるとされています。
排卵検査薬は、毎日同じ時間に検査をすることが望ましいです。
超音波検査
超音波検査では、排卵前に卵胞の大きさを確認します。
卵胞は、18〜22mm程度になると、排卵をするためです。
排卵後には、卵胞が消えていたりする場合、排卵の兆候として捉えることができます。
病院での検査になるので、より正確な検査結果を得ることができます。
まとめ
排卵は、ホルモンの連鎖によって起こされています。
妊活において、排卵日を予想することは、とても有効です。
いろいろな方法があるので、自分にあった方法で排卵日を予想してみて下さい。