二人目不妊の克服に向けて絶対に知っておくべき9つの原因と5つの対策

二人目不妊で悩んでいる人が多くいることは、意外にも知られていません。
一人目ができたんだから二人目もきっと大丈夫、そんな簡単な話ではないのです。
しっかり二人目不妊の原因と対策を学んでおきましょう。

二人目不妊ってどういう状態?

過去に子供を出産した経験があるにも関わらず、二人目をなかなか授からない状態を二人目不妊と言います。
健康なカップルが定期的にセックスをしたと仮定すると、1年で約80%のカップルが妊娠するとされています。
過去に子供を一人出産した経験のある人が、妊娠を望んでいるにも関わらず1年以上子供を授からない場合は、二人目不妊となります。

二人目不妊になる可能性

過去に出産経験があれば、今後二人目不妊になる可能性は少ないと考える人が大勢いますが、その認識は間違っています。
不妊治療を受けている人々の約3割は二人目不妊といわれています。
過去に子供を産んだことがあるからといって、二人目不妊は決して他人事ではないのです。

二人目不妊の原因

原因1:一人目の妊娠がラッキーだった

不妊因子を持たない健康なカップルが、排卵のタイミング合わせてセックスをしたとしても、妊娠に至る確率は1回あたり15-25%程度しかありません。


体質的に妊娠しにくいカップルとなると、1回あたりの妊娠確率は数%程度になります。
元々妊娠しにくい体質のカップルであったとしても、一人目をたまたま運良く授かるケースは意外にも沢山あるのです。
一人目をたまたま偶然授かっただけであって、元々不妊体質の人であれば二人目不妊となることは当然のことなのです。

原因2:一人目出産による卵巣、または卵管へのダメージ

出産は女性の体に、とても大きな負担を強います。
一人目を妊娠し出産まで至る間に、卵巣、卵管の状態が変化し妊娠しにくくなってしまうケースがあります。
特に卵管の周囲が癒着してしまうと、受精卵が卵管を移動できなくなってしまい妊娠に至らない、などといった問題が出てきます。

原因3:一人目出産によるホルモンバランスの乱れ

出産後の女性の体は、プロラクチンといった排卵を抑えるホルモンが活発になり、意図的に妊娠しにくい体質へと変化します。
母親の体は一つしかありません。すぐに二人目を妊娠しないよう、女性の体内に仕込まれている本能的な機能なのです。


通常であれば、一人目の授乳期が過ぎる頃に合わせて、このプロラクチンというホルモンが減少していくのですが、人によっては、減少しないケースがあり二人目不妊の原因となります。
抗うつ剤、胃潰瘍の薬などを服用しているとプロラクチンを増加させる要因ともなるので注意が必要です。

原因4:年をとることによる生殖機能の低下

どんなカップルでも年齢を重ねるごとに生殖機能は低下していき、一回あたりのセックスによる妊娠の確率も徐々に減少していきます。
特に女性の加齢に伴う、妊娠率の低下は顕著です。

当たり前の話ですが、すべてのカップルが二人目の妊娠を試みる頃には、一人目を妊娠した時から確実に年齢を重ねています。
従って二人目の妊娠率は確実に下がっていると言わざるをえないのです。

原因5:年をとることによる病気

妊娠は、排卵、射精、受精、着床といった各プロセスがすべてうまくいった時に初めて成立します。
各ステップがうまくいくためには、体の中の様々な臓器やホルモンが正常に働く必要があります。
人は年齢を重ねるごとに、何かしらの病気を患うリスクが上がるため、年をとればとるほど必然的に二人目不妊の確率も上がってしまうものなのです。

原因6:パートナーとの関係性の変化

産後クライシスといった言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
子供が産まれると、必然的に生活スタイルは変化せざるをえなくなります。
女性は、10ヶ月自分のお腹の中で赤ちゃんを育て、とても大きな痛みを伴い命がけで子供を出産します。
出産後は、ホルモンバランスも変化し、赤ちゃんを育てるのに一生懸命適応します。
一方で男性はというと、女性と比べると子供が生まれたという実感は湧きにくいものですし、ホルモンバランスの変化もないことから、母親との子育てにおける感覚は、少なからずズレが生じてきます。
こうしたパートナーとの感覚のズレから関係性が悪化し、セックスのタイミングが少なくなり二人目不妊の原因となるのです。

原因7:育児や仕事によるストレス、体力の消耗

赤ちゃんを育てることは体力的にも精神的にもとてもハードなことです。
最近では共働きが増えてきていることから、育児と仕事を両立する必要性に駆られている忙しいカップルが沢山います。
パートナーとの関係性が良好だとしても、体力、精神的余裕がなければセックスをする余力もありません。
育児や仕事によるストレスや疲労が二人目不妊の原因となるのです。

原因8:パートナーの変化

意外に知らない人が多いのですが、不妊の原因は男女半々に存在しています。
仮に一人目の出産経験がある女性だとしても、離婚、再婚などでパートナーが変化すると、男性側が不妊の要因を抱えているがゆえに二人目不妊となる可能性は十分にありえます。

原因9:肥満

肥満も二人目不妊の原因となりえます。

女性の肥満

出産後は、多くの女性が体重の増加に悩まされます。
体重の増加は、ホルモンバランスを乱します。
ホルモンバランスが乱れると、排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群を引き起こす確率が高くなります。

男性の肥満

肥満と精子の量には関係性があるとされています。
肥満の男性は、通常の男性と比較した際に精子の量が少ないとされてます。
また、精子は熱に弱いとされており、肥満の人の体温の高さが良質な精子を作る妨げになるとされています。

二人目不妊への対策

二人目不妊への対策を考える上で大切なのは、適切な知識を身に付けた上で自分の体にあった対策を講じることです。

まずは、基礎妊娠力を向上させよう

二人目不妊の原因はカップルによって様々ですが、ベースとなる基礎妊娠力の向上は誰しにも必要なこととなります。
不妊治療を通して不妊の原因を治療できたとしても、基礎妊娠力が低いと、妊娠には至りません。
不妊治療はあくまで直接的な原因への対処であり、不妊原因がなくなったとしても必ず妊娠できるわけではないことを肝に銘じておきましょう。

基礎妊娠力を向上させるため有効な対策

・冷え性をなおす

妊娠には、様々なホルモンが正常に機能する必要があります。
妊娠に必要なホルモンは血流に乗って運ばれます。
冷え性は血流の流れを悪くし、結果として体内の肝心な部位に必要なホルモンが行き渡らなくなってしまいます。

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・妊娠しやすくなる食生活を心がける

食生活はあなたの体質に大きな影響を及ぼします。
日々の食生活を見直すことによって、妊娠しやすい体づくりを心がけると良いでしょう。

食べ物

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・ストレス解消

強いストレス下にある状態では、妊娠の可能性は引き上げられません。
そもそも強いストレスを受けている状態では、妊娠に必要なファーストステップである排卵ですら正常に行われなくなってしまいます。

不妊治療 女性 ストレス

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特別大きな問題が無ければ、基礎妊娠力の向上を通して妊娠の可能性は大きく高めることができます。
一方で6ヶ月〜1年程度、子作りに励んでいるにもかかわらず子供を授かれないということであれば、専門的な治療を検討されてみるのも良いでしょう。
二人目不妊における代表的な専門治療となると、以下の3つが挙げられます。

  • 不妊専門病院での治療
  • 漢方治療
  • 鍼灸治療

不妊専門病院で受ける治療

不妊専門病院で受ける治療の流れ

まずは、専門病院で不妊の原因を特定するための問診、検査を受けます。

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検査の結果に基づいた不妊の原因に応じて、専門医の助言を仰ぎながら適切な治療を受けましょう。

漢方治療

漢方治療の流れ

漢方治療は、自然由来の生薬ということもあり副作用があまりないことでも有名です。
不妊治療への適用という観点では、血行をよくする目的で使用されることが多いです。
信頼のおける漢方医のカウンセリングを受けながら、あなた個人の状態にあった漢方を処方してもらいましょう。

漢方

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鍼灸治療

鍼灸治療の流れ

鍼灸治療では、生殖機能と関連性の高い臓器(腎臓・脾臓・肝臓)が、正常に機能するようにツボを刺激します。
専門病院での検査で原因がわかれば、その原因に応じた処置を受ければ良いのですが、2割程度のケースでは病院で検査を受けたにも関わらず、不妊の原因がはっきりしないことがあります。
こうした二人目不妊の原因が明確に分からなかったようなケースにおいて、鍼灸治療を効果的とされています。

鍼灸

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まとめ

一人目を無事出産できたからといって、二人目もすんなり妊娠できるとは限りません。
この記事で説明した通り、どんなカップルにとっても二人目の妊娠の方が、一人目と比べて確率は下がってきています。
一人目を出産できたことから、きっと二人目もそのうち・・・といった慢心から二人目不妊に対する治療、対策が遅れるケースが多く報告されています。
不妊かな?と思った際は、パートナーと相談し、できるだけ早めの対応を心がけましょう。

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