さまざな妊娠への影響がある子宮内膜症の症状とは!?

不妊になってしまうという子宮内膜症の症状はどのようなものなのでしょうか。
早めに気付くためにも、兆候をつかめるようにしていきましょう。

子宮内膜症という病気について

子宮内膜症 兆候

子宮内膜症になる人について

子宮内膜症は、とても多くの現代の女性が悩ませれている病気の一つです。
産婦人科を受診して、治療を受けている人の数が15万人に満たない程度です。
しかし、実際に子宮内膜症になっている人の数は、200万人ほどいるとも予想されています。
子宮内膜症になりやすい年齢は、20代〜30代の女性です。
なぜかというと、ホルモンの影響を受けやすいからです。
近年は、昔に比べて女性の初潮は早くなり、閉経の時期は遅くなっています。
また、晩婚化や出産の高齢化などライフスタイルの変化に伴って、生理の回数が多くなっています。
そのため、子宮内膜症になりやすくなっています。
遺伝に関係することもあるといわれているため、親族で子宮内膜症の人がいるのであれば注意が必要です。

子宮内膜症とは

子宮内膜症 概要

子宮内膜という膜は、本来子宮の内側につくられます。
子宮内膜症では、その子宮内膜が子宮外の別の場所につくられてしまう病気です。
子宮にできた子宮内膜は排卵の時期から2週間ほど経つと剥がれ落ちて、生理となって排出されます。
しかし、子宮内膜症で子宮以外の場所にできた場合には剥がれ落ちても、排出する出口がありません。
そのため、体内に溜まってしまいます。
子宮外にできた内膜は、剥がれる時に炎症を起こします。
炎症が起きた箇所は、修復の過程でまわりの臓器などと癒着を起こしてしまいます。

子宮内膜症の原因

子宮内膜症 原因

子宮内膜症がなぜ起きてしまうのかとう原因については、はっきりとわかっていません。
仮説が2つあります。
1つ目は、排出される経血が逆流をしてしまう説です。
本来は、子宮内膜は剥がれ落ちて、膣から排出されます。
しかし、逆方向に向かってしまうと予想されているのです。
こちらが有力な説とされています。
2つ目は、腹膜が何らかの影響によって子宮内膜症の組織に変化するという説です。

子宮内膜症の症状

子宮内膜症 症状

不妊症

子宮内膜症では、卵管の癒着を起こすことがあります。
卵管は精子と卵子の出会いの場なので、卵管が塞がってしまうと受精することができません。
結果的に、子どもができない不妊症となってしまいます。
不妊症になってしまった人の30%程度が子宮内膜症を患っているもいわれています。

生理痛

自覚症状が出やすいのが生理痛です。
生理の時に寝込んでしまうほどの痛みがあったり、鎮痛剤が効かないほどの痛みがある人もいるようです。
生理を繰り返すたびに、痛みがどんどん強くなっていくということもあります。

慢性的な腹痛、腰痛、性交痛

子宮外にできた組織は、炎症を起こすために慢性的な腹痛、腰痛、性交痛などがあります。
子宮内膜症のできる場所によって、痛む箇所は異なります。
月経時以外でも痛むことがあります。

便秘

子宮内膜が腸にできた場合、腸の運動が鈍くなり便秘になることがあります。

子宮内膜症 不調

不正出血

子宮内膜症に気付くきっかけとして、不正出血がある場合があります。

経血が多い

子宮内膜症では、経血の量が増えることがあります。
また、レバー状の血の塊がたくさん出るような症状もあります。

まとめ

子宮内膜症は、近年とても多くの女性が悩ませれている病気です。
激しい生理痛によって、生理の時は寝込んでしまう人もいます。
生理痛は、生理のたびに痛みが増していくという特徴があります。
生理時以外で、下腹部に痛みがあることや不正出血がある場合は、子宮内膜症の可能性があります。
不妊を引き起こしてしまう病気ですので、できるだけ早期発見をできるようにしましょう。
気になる症状がある場合は、産婦人科での検査を受けることをお勧めします。