妊娠が成立するまで
性交
性交(セックス)をすることで、男性の精子が女性の膣に射精されます。
精子は卵子との出会いの場である卵管を目指して泳いでいきます。
膣内は強い酸性になっていて、精子が生きていくのに大変厳しい環境です。
子宮の入り口は普段は通りにくくなっているため、かなり多くの精子は死んでしまいます。
排卵がある時期には頚管粘液(おりもの)が分泌されることによって、精子が子宮の入口を通過しやすくなります。
受精
卵子は、ホルモンの作用によって卵胞が大きく育つと排卵されます。
排出された卵子は、卵管采がうまく受けとめて卵管まで来ることになります。
卵管で精子と卵子がであうことで受精が起こり、受精卵(胚)となります。
受精後は、細胞分裂を繰り返しながら、1週間ほどかけてゆっくりと子宮にたどり着きます。
着床
子宮では、排卵がある時期に子宮内膜が厚く張られます。
子宮内膜は、受精卵にとってのふかふかのベッドです。
しっかりと準備されたベッドに受精卵が着床を始めます。
着床によって、母体と繋がり、妊娠が成立するのです。
着床の期間は、3日程度かかるとされています。
不妊について
不妊の状態とは
不妊とは、妊娠したいと思っているカップルが、1年間妊娠に向けて取り組んでもうまくいかない状態をいいます。
近年の社会の変化もあり、不妊に悩む人はとても増えてきています。
現代の6組に1組は、不妊の状態といわれるほどです。
不妊治療
不妊に悩む人は、不妊治療を受けるという方法があります。
不妊治療では、不妊の原因を調べるためにさまざまな検査をします。
しかし、不妊の原因を突き止められないことも多いのも現状です。
原因がわかった場合、原因を取り除いたり処置を行い治療を進めます。
原因がわからない場合、妊娠の確率を高めるために、いろいろな方法を試していきます。
どうしても妊娠したいときにすること
どうしても妊娠したい、絶対に妊娠したいと思っているのになかなかできないと、焦ってしまうことがあります。
妊娠しやすくするためには、どのような取り組みがあるのでしょうか。
タイミング法
タイミング法は、排卵日を予測した上で、妊娠の確立が高い日に性交を行う方法です。
確率の高い日のポイントとなるのが、精子と卵子の寿命です。
精子は約2〜3日で、卵子は24時間程度しか生きることができないとされています。
そこで、排卵日の数日前からが妊娠の確率が高い日としています。
不妊治療
不妊治療では、検査をして子どもができない理由を探ります。
まずは様子を見るために、タイミング法から始めるということが多いです。
女性の年齢が高齢の場合、残された時間が少ないのて、人工授精などから始めることもあります。
まとめ
どうしても妊娠したいとか絶対に結婚したいと強く願っている人は多いです。
しかし、妊娠できない場合もあります。
女性の妊娠できる年齢には、限界があるため、できるだけ早く不妊治療を受ける方が良いといえます。
どうしても子供がほしい場合、一度専門の病院で詳しく検査をした方がいいかもしれません。