子宮頸がんは感染症!?

子宮頸がんは、がんといってもウイルスに感染して発症します。
早期発見をすれば、簡単な手術で取り除くことのできるがんです。
命にかかわる病気ですので、定期的な検診を受けて予防をしましょう。

子宮頸がんについて

がん 子宮頸がん 痛み

子宮頸がんとは

子宮の入り口にあたる部分を、子宮頸部といいます。
この子宮頸部にできるがんなので、子宮頸がんといいます。
子宮の入り口付近は、婦人科の診察で検査がしやすいので、発見されやすいがんです。
妊娠の初期には、子宮頸がんの検査を行います。
子宮頸がんの3%前後は妊娠中に見つかっています。
妊娠してから見つかったがんが進行している場合、妊娠の継続ができないことがあります。
婦人科領域のがんでは、乳がんの次に多いがんです。
患者は、20代、30代が中心となっています。

どのように子宮頸がんになるか

子宮頸がん ウイルス HPV

子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染により引き起こされます

HPVは、性交渉で感染するウイルスの一種です。
患者の90%以上からHPVが検出されるほど、子宮頸がんに深く関係しています。
子宮頸がんはウイルスで感染するため、がんといっても、感染症なのです。


HPVへの感染そのものは、よく起こることです。
実際には、成人の30%程度が感染しているともいわれます。
通常は感染したとしても、自分の免疫によってHPVが排除されます。
しかし、運悪くHPVが排除されず感染が続くと、がん化してしまいます。

子宮頸がんの症状

子宮頸がん 症状

初期症状

子宮頸がんが怖いのは、感染しても初期症状がほとんどないことです。
かなり経ってがんが進行してから、出血があったり、腹痛があり気付くのです。
がんの進行が進んでしまうと、子宮の摘出などをしなければならなくなってしまいます。

後遺症

子宮頸がん 後遺症

子宮頸がんの後遺症については、あまり知られていません。
子宮、卵巣、リンパ節などを取り除く手術をすると、さまざまな症状がでます。
年齢に関係なく更年期症状が出る、尿意をうまく感じられない、足にリンパ浮腫が出てむくむ、性機能障害が起きるなどです。
若い女性がかかりやすく、あまりにもつらい後遺症に悩む方が多い病気となっています。

子宮頸がんを防ぐには

早期発見が重要

子宮頸がんは、早期発見ができれば子宮を残すことができます。
円錐切除という方法で、子宮の入り口部分だけをくり抜きます。
この手術は簡単なもので、子宮を取り除く必要はありません。

定期的な検査

子宮頸がん 検査 定期的

年に1回の定期検診を受けることが、とても大切です。
欧米では、7割前後の人が子宮がんの検診を受けています。
日本では、その割合が3割以下となっています。
子宮頸がんを早期に発見するためにも、検診は必ず受けるようにしましょう。

まとめ

子宮頸がんは、ウイスルによって引き起こされる感染症です。
妊娠中に発見され、子どもを諦めなければならなくなる場合もあります。
早期発見すれば、簡単な手術で取り除くことが出来ます。
定期的な検診を受けて、子宮頸がん進行を早い段階で発見できるようにしましょう。

カテゴリマップ