精子は加齢とともに劣化する?

女性の年齢が上がると、妊娠が難しくなっていくことはよく知られています。
男性の場合はどうなのでしょうか。
妊娠を考える時に男性側で大切になる、精子を中心に解説します。

精子と卵子はどうできるか

男性 精子 疑問

精子はどれぐらい作られるか

男性の精子は、毎日1億個程度はつくられています。
毎日つくられているので、いつも生まれたての状態なのです。
男性は、高齢になっても精子がつくられている場合、妊娠できる可能性はあります。

卵子は生まれたときから女性が持っている

女性は卵子を生まれたときから持っています。
妊娠可能な時期になると、持って生まれた卵胞から卵子が出されます。
このように、後からつくるのではなく、あくまで初めから持っているものを排卵しているに過ぎないのです。

男性の加齢と精子の質

精子 異常

精子の年齢

男性の精子は、毎日作られます。
毎日作られるということは、いつでも0歳の状態です。

卵子の年齢

女性の場合は、卵子は年齢と同じだけ歳を取っていきます。
女性が年齢を重ねると卵子も年老いていってしまいます。
年齢が40歳の女性なら、卵子も40歳です。
卵子が老化すると、妊娠の可能性も下がってしまいます。

卵子 年齢

加齢とともに精子に起こること

90歳で子どもができた男性がいるという話などがあります。
しかし、男性の精子も加齢による質と量の低下があることが、研究の結果わかってきました。
そのため、精子が作られ射精ができるからといって、過信は禁物です。

精子はとても小さいので、顕微鏡で確認します。
元気な精子は、オタマジャクシのような形をしていて、まっすぐ進んでいきます。
年齢が高い男性の精子だと、動きが良くないものが多くなります。
男性の精子も、加齢により男性ホルモンが低下します。
男性ホルモンが低下してしまうと、精子の数が少なくなったり、精子の運動率が悪くなります。
また、精巣もやわらかくなっていき、萎縮してしまいます。

男性 精子 驚き

精子は毎日作られて0歳だとしても、精子をつくり出す精巣が歳をとっています。
毎日精子をつくり出すのを、工場に例えるとわかりやすいかもしれません。
年老いていくということは、工場が古くなっていくことを意味しています。
工場が古くなっているので、作られる製品である精子の質や量が低下してしまうのです。

男性にも、妊娠には適した年齢があるということは重要です。
心に留めておいたようがいいでしょう。

まとめ

精子は、毎日1億個もつくられます。
毎日作られるので、精子の年齢は常に0歳で若いです。
しかし、0歳だからといって油断は禁物です。
研究の結果として、男性が年齢を重ねると、精子の質と量ともに低下することがわかってきています。
そういったことを踏まえると、男性にも妊娠に適した時期があることがわかります。
男性だからいつまでも大丈夫だとは思わずに、可能であれば早めに妊娠できるように取り組んだほうが良いでしょう。

カテゴリマップ