卵巣とは
卵巣は、妊娠や出産に関わる、とても大切な器官です。
卵子を排出する器官で、女性の生殖器です。
また、脳からの指令を受けて、ホルモンを分泌する役目も果たします。
大きさは2〜3cmで、そこまで大きくはありません。
卵巣からの排卵
卵子は女性が生まれたときから持っている
卵巣には、女性が生まれたときから、原始卵胞が200万個程度あります。
女性は生まれながらにして、生涯で排出する卵子をすべて持っているのです。
男性の精子は毎日作られていきますが、女性の卵子は新たに作るのではありません。
はじめから持っていて新たに作るわけではないので、女性の年齢=卵子の年齢となります。
女性が高齢になるほど妊娠しにくくなる理由は、この卵子の年齢にあります。
超高齢出産では、卵子の提供を若い人から受けて、妊娠まで至っていることが予想されます。
出産に女性の年齢が深く関わっているのは、女性とともに卵子も年老いてしまって妊娠の確率が下がるからです。
この事実はとても重要ですので、心に留めておいたほうが良いでしょう。
原始卵胞の成熟
思春期になると原始卵胞が成熟します。
成熟した原始卵胞は、約1ヶ月に1個ずつ成熟卵胞になって卵子を排出します。
このことを、卵子を排出するので排卵といいます。
排卵された卵子は、卵管采が受けとめたあと、卵管を通って子宮の方へと運ばれていきます。
すべての原始卵胞が排卵されるわけではない
排卵が1個だとしても、排卵に至る途中までは同じように育っていく卵胞もいくつかあります。
育っていく途中で、消えてなくなってしまう卵胞があるのです。
女性が思春期になる頃までには、原始卵胞の数は20〜30万個程度まで少なくなっています。
ホルモンによって指令を受ける卵巣
とても大切は働きをするホルモン
脳を起点として、女性の体でホルモンが分泌されます。
卵巣からは、エストロゲンとプロゲステロンが出されます。
どちらのホルモンも、女性が妊娠するためのとても重要なはたらきをします。
ホルモンバランスには要注意
卵巣からのホルモンのバランスによって、妊娠しやすい環境が作られます。
不妊になってしまう方の中には、このホルモンバランスが悪いために妊娠に良い環境が体内にできないこともあります。
生理不順などを引き起こし、最悪の場合は排卵が止まってしまうこともあります。
まとめ
女性の妊娠において、卵巣のはたらきはもっとも重要なことの一つです。
ホルモンによって、卵巣がはたらき排卵します。
ホルモンバランスを崩すと、影響が出てしまうので気を付けましょう。
卵子は、女性が生まれたときから持っていて、限りあるものを毎月排卵しています。
卵子の年齢は女性の年齢と同じになり、妊娠したい方にとってはとても大切なことになります。
不妊治療に取り組む人は、こうした基本的なことをおさえておくと良いでしょう。