みんなどのくらい不妊治療を続けるの？
子どもがどうしてもほしい人の中には、50歳を過ぎても不妊治療に通う人がいます。
不妊治療に通うことで、前向きに努力して頑張っている、と肯定的になる気持ちを持っているようです。
他にも、不妊治療をやめてしまうと虚しい気持ちに襲われてしまうので、治療を続けないと気が済まないという人もいます。
頑張っていてもなかなか子宝に恵まれないと、いつしか子どもをつくる事より、不妊治療を続けることが目的になってしまうということがあるようです。
とても辛いことではありますが、年齢的には妊娠する限界を超えているので、医師は現実的に厳しいことを説明しなければいけません。
とある高齢の方が、不妊治療の限界を医師に通告されたときに、病院で大騒ぎを起こしてしまったということもあるようです。
子どもを強く望んでいるのに、その願いがかなわないことを知らされてしまうのは、とても辛く悲しいことです。
不妊治療の効果が期待できるのはいつまで？
テレビなどでは、こんな高齢でも妊娠できたというような、不妊治療の明るくていい面ばかりが取り上げられます。
しかし、現実的には高齢になればなるほど厳しい面があります。
体外受精などの生殖医療においても、やはり年齢的な部分で限界があることをよく考えておかなければいけません。
医学的な判断として、不妊治療を続けて効果が出やすいのは43歳くらいまでです。
40代ともなると、ほんとうにぎりぎり妊娠できるかどうかといったところです。
成功する確率が下がるので、失敗が続くことになり、不妊治療を続けていくということもかなり重荷になってしまうかもしれません。
不妊治療には補助金がでます
海外では、さまざまな制度で不妊治療に取り組む人を支えています。
例えば、フランスでは医療保険で不妊治療を受けることができます。
保険が使えるといっても、年齢に制限があり、42歳以下となっています。
ほとんどの国では、不妊治療の補助には何歳までというように決められています。
年齢に制限がありますが、補助額は高く設定されています。
日本ではどうかというと、年齢制限がありません。
制限はないのですが、県や市などの自治体が一部のみ負担するといったように、補助額が低くなります。
補助金は、もともとみんなの税金で集められた大切なお金で、限られたものです。
その大切なお金を使うのであれば、研究結果からも明らかな不妊治療の効果が高く期待できる人たちに使ったほうがいいのではないでしょうか。
難しい問題ではありますが、まだまだ対策が不十分といえます。
