腹腔鏡検査とは?
全身麻酔をかけた上で、おへそのあたりから内視鏡を骨盤の中に差し込み、子宮、卵巣、卵管などを直接観察する検査です。
腹腔鏡検査は不妊基本検査を受けた結果、以下の症状に当てはまる人が受ける検査となります。
子宮内膜症
子宮内膜は本来、子宮の中にしかきません。
子宮以外の場所に子宮内膜ができてしまうことを子宮内膜症といい、妊娠の妨げとなります。
腹腔内癒着
腹腔内(お腹の内臓の中にある隙間)に癒着があると排卵された卵子が卵管にうまく取り入れられず不妊の原因となってしまいます。
原因不明不妊
不妊基本検査を受けても、10%~20%の人は不妊の原因が分からないとされています。
妊娠は非常に複雑かつ神秘的なプロセスとなり現代医療を持ってしてもその全ては解明されていません。
不妊基本検査で、原因が特定できなかったケースでも腹腔鏡検査を行うことによって原因が特定できることもあります。
腹腔鏡検査中に病状の処置をしてしまうことも!?
腹腔鏡検査では、以下の状態を確認していきます。
・卵管周囲の癒着
・子宮内膜症
・卵管の詰まり
異常が見つかった場合、軽い癒着などであれば腹腔鏡検査中にそのまま剥がしてしまいます。
また、子宮内膜症であれば病巣を焼灼処置してしまうこともあります。
腹腔鏡検査の痛みはあるの?
全身麻酔注射をする際に、少し痛みを伴いますが検査中は全く痛みを感じません。
出血も軽度ですし、術後に痛みを感じる人もごく稀です。
傷跡は、わずか数ミリ程度になるため気になるレベルのものは残りません。
検査費用はどれくらいするの?
腹腔鏡検査に関わる費用は保険適用となります。
費用の目安は、5万円〜20万円程度です。
入院の必要はあるの?
入院期間は一般的に3日〜4日とされています。
病院によっては日帰りで検査を行っているところもあります。
検査翌日には、普通に歩くことも可能ですし食事も取れます。
まとめ
全身麻酔と聞くと身構えてしまいますが、日帰りで検査するところもあるぐらいです。
基本検査の結果から腹腔鏡検査が必要ということであれば、医師の指示に従い然るべき治療を受けましょう。