子宮卵管造影検査とは?
読んで字のごとく、子宮と卵管の状態をチェックする検査です。
造影とは、画像診断検査をより分かりやすくするために造影剤を使用し観察することを意味しています。
つまり子宮腔よりカテーテルと呼ばれる細い管を入れて、画像診断を鮮明にする為に造影剤を注入します。
注入された造影剤が子宮から卵管を通ってお腹の中に流れていく様子をx線で観察し、問題の有無を確認します。
子宮卵管造影検査で何がわかるの?
子宮卵管造影検査で確認可能な問題の有無には以下のようなものが挙げられます。
- 子宮腔の形
- 子宮腔内の癒着
- 卵管の太さ
- 卵管の癒着
受精した受精卵は卵管が癒着していたり、詰まっていると然るべき場所へ移動ができず妊娠の妨げとなります。
子宮卵管造影検査をすることによって、このような問題がないかをチェックすることができます。
また検査を受けることによって造影剤が卵管を通ることで、卵管の通りが良くなり妊娠の可能性が向上するといった嬉しい治療的な側面を持っています。
子宮卵管造影検査は痛いって聞くけど本当?
不妊治療を受けている人の体験談として強い痛みを感じたといった報告も多数見受けられますが、大半の人はそれほど強い痛みを感じない検査となります。
痛みを感じないポイントはリラックスして検査を受けることに尽きます。
強い痛みを感じる人は、卵管の詰まりや癒着が疑われます。
子宮卵管造影検査っていくらかかるの?
自己負担額目安:5000円〜15000円
子宮卵管造影検査の所要時間
検査そのものは15分程度で終わります。
もっと手軽に卵管の詰まりを確認する方法はないの?
子宮卵管造影検査の他に卵管の詰まりを確認する方法として以下の二つの方法があります。
・卵管通気検査
・卵管通水検査
造影剤の代わりに、二酸化炭素や水を入れて卵管の通り具合をチェックします。
卵管造影剤と比較すると、簡易的なものとなるためどうしても精度は落ちてしまいます。
一方で、造影剤にアレルギー反応を示してしまう人も検査を受けられるという利点もあります。
まとめ
子宮卵管造影検査は不妊の原因を突き止める上で、最も重要な検査のうちの一つとなります。
検査を受けられる人によっては痛みを感じることもありますが、検査を受けることによって不妊治療が一歩前進することを考えれば、勇気を持って受けてみるのが良いでしょう。