女性の不妊治療はどのように始まる?

検査は、受ける病院によっても多少異なることが予想されます。
わからない点は専門家にどんどん質問して疑問点はなくしましょう。
不妊治療を受けると決めても、初めてのこととなると不安になってしまうと思います。
あらかじめ大まかな流れを掴んで、リラックスして検査に望めるようにしましょう。

女性はさまざまな検査が必要

ホルモン系統の検査や子宮や卵巣がむつかしい構造のために多くの検査を必要とします。
最初に受ける検査は4つ程度が普通で、各時期にあわせて現状を確認するために検査を行います。

病院によっても順番や方法は別れることでしょう。
もちろん検査には明確な目的があります。
医師や看護師など担当してくれる専門家の説明を詳しく聞きましょう。
わからない点は必ず質問をして、疑問点はなくしておくといいです。
丁寧な説明を受けることができるはずです。
初めての事は誰でもわからなくて不安だと思います。
リラックスして初めの検査を受けられるように、大まかな流れは確認しておきましょう。

月経の2,3日目

採血をして低温期のホルモンの量を調べる

ホルモンのバランスは不妊治療において重要なデータとなります。
いくつかの重要なホルモンがあるので、詳しく調べる必要があります。

超音波検査で子宮の形や内膜の暑さ、ポリープや筋腫の有無などを調べる

異常な形の子宮だった場合は、どれだけ夫婦生活を行ったとしても妊娠しにくい場合があります。
検査では体に無害な超音波で形の確認を行います。
ポリープなどが邪魔をしていることもあるので、その点の確認も重要な項目です。

卵巣の卵胞の数、卵巣の腫れ、腫瘍を確認する

卵巣や卵胞に異常があっては妊娠は難しくなってしまいます。
こちらもやはり重要なチェックです。

月経の出血が止まってから排卵までの期間

子宮卵管造影検査をして卵管が詰まっていないかを確認します。
膣から細いチューブを入れて、造影剤を注入しレントゲンで撮影して検査が行われます。
軽度の卵管の詰まりなら改善されることがあり、この検査の後数ヶ月は妊娠率が少し上がります。

排卵の時期

フーナーテストといわれるものを実施します。
このテストは排卵の時期を予想し、セックスをした後に頚管粘液と精子の様子を検査します。
理想はセックス後に間をあけず5時間以内が望ましいです。
女性の頚管粘液が抗精子抗体をもっているかを調べます。
抗精子抗体をもっていると、精子が子宮の奥まで進むことが出来ません。
すると卵子にたどり着くことが出来ないので、必然的に受精は出来ないことになります。

排卵から7日目ぐらい

高温期のホルモンが適切に出ているか確認するためにもう一度採血します。
低温期とは違ったホルモンの値になっているので、ここでも適正値と比べて異常がないかを確認する必要があります。

まとめ

検査の結果、問題点がわかったら治療に取り掛かることになります。
ホルモンの異常があれば、ホルモンを補充する薬が処方されます。
卵管が詰まっていたら、自然妊娠の確率は低いので手術を行います。
場合によってはこの時点で、体外受精しか方法がないとわかることもあります。
大まかにはこのような流れになっています。
ぜひ参考にしてみてください。