漢方薬の研究データについて
不妊の治療において、漢方薬の人気は高いです。
不妊には漢方薬が効くと強く主張する人もいます。
実際は、論文のデータでみると、西洋薬との併用でのデータが多いです。
意外と漢方薬だけでのデータは少ないようです。
現在の医薬品の30%は植物由来のものです。
驚くほど多くの薬が植物から作られているのです。
そういったことから考えると、中国古来の薬草である漢方薬は、効き目があると考えるのが普通ではないでしょうか。
漢方薬についての研究結果が出ていないだけで、まだ効果が科学的に解明されていないということも考えられます。
漢方は中国で長い時間をかけて蓄積されたものですので、ほんとうに効く可能性は十分にあるということです。
漢方薬を使いたい方は西洋医学との併用で試していくのもいいでしょう。
男女ともに、妊娠の可能性を上げる効果のある漢方薬を選んで服用すれば、良い結果につながるかもしれません。
不妊対策で使われる漢方薬
病院ではほとんどの場合、漢方薬を取り扱っています。
一般的に、処方箋がなくても薬局で購入できる漢方薬もあります。
しかし、病院で処方される漢方薬の方が、1日の中で摂取することができる薬効成分の量が多くなっています。
女性不妊のための漢方薬
漢方薬は女性のホルモンバランスに影響を与えて、妊娠のしやすい体を作るといわれています。
また、更年期に起こる精神症状の改善などについても効き目があるようです。
例えば下記のような漢方薬があります。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
卵巣の機能低下に効果を発揮すると言われています。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)
生理不順や更年期によく使われます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
生理不順や更年期障害に使われます。
体のガッチリしていて体力のありそうな人に向いているとされます。
男性不妊のための漢方薬
男性にも妊娠の可能性を高めるために、下記のような漢方薬が使われます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
精子の運動率の改善が見込めるとされています。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
女性にも効果がありますが、男性には精子の濃度を濃くするとされています。
まとめ
漢方薬の論文データは、未だに多くはありません。
しかし、漢方は長い間、中国で蓄積されたもので、効く可能性は十分にあります。
男性と女性それぞれの症状に合わせて、選んでみると良いでしょう。
西洋薬との併用もできるので、使いたい方は、医師に相談して適切な漢方薬を使って不妊を改善していきましょう。