精液検査の必要性
男性側の理由による不妊
不妊の原因における男女比は、半々といわれています。
以前は、女性に原因があると思われていました。
しかし、実際には男性側に不妊の原因があることが、半分の確率で潜んでいるのです。
男性における不妊の原因として、一番多いのが精子の異常です。
不妊になってしまった人の精子を調べてみると、精子が少なかったり、中には無精子症といって精子がないこともあります。
妊娠において、精子の質が重要であることは疑いようのない事実です。
精子の質を調べるために受けるのが精液検査です。
不妊の原因はわからないことが多いです。
不妊になっているのであれば、精子を調べることで原因をつかめるかもしれません。
女性だけでなく、男性も検査を受けることがとても重要です。
精子の劣化
女性が年齢を重ねる毎に妊娠しにくくなることはよく知られています。
なぜ妊娠しにくくなるかというと、卵子の質が落ちていくからです。
女性は、生まれたときから卵子を持っているため、時間が経てば経つほど質が落ちてしまいます。
男性の場合は、精子は毎日作られます。
いつもつくられているので、質に問題がないかというとそうではありません。
女性ほどではないにしろ、男性の精子の質も年齢を重ねるほど悪くなります。
そのため、たとえ過去に子どもを授かったことがあるからといって、今でも機能的に問題がないといいきることはできません。
精液検査とは
精液検査は、その名の通り男性の精子を検査するものです。
精子の質を調べることによって、異常があるかかを確認します。
具体的には、精子の量や濃度はどの程度か、運動はしっかりしているか、おかしな形をしたものがないかなどを調べます。
基準となる数値はWHOが発表している値を使うことが多いようです。
採精の方法
不妊医院での採精
精子を取り出すことを、採精といいます。
採精後の精子は、数時間以内には検査をする必要があります。
病院に採精のための場所が用意されている場合は、そこで採精することになります。
専用の採精室がない場合は、トイレなどで行う必要があるようです。
検査を行う病院によって異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
自宅での採精
自宅で採精するのであれば、すぐに病院に持参しなければいけません。
採精後の精子は、体温と同じくらいの温度で保管する必要があります。
さまざまことに気を付けないといけないということもあり、採精できる病院を見つけるほうが負担は少ないようです。
まとめ
不妊といえば女性に問題があるという認識が一般的です。
しかし、実際の確率は男女ともに半数の割合であるとされています。
男性の不妊の原因は、ほとんどが精子の異常によるものです。
精液検査を受けて、精子に異常がないかを調べてみましょう。
