精巣生検とは?痛いの?気になる費用は?

精液検査を行った結果、何かしら異常が疑われるケースでは精巣生検を受けることになります。
精液検査ほど有名な検査ではありませんが、精巣生検はどのように行うのか?痛みはあるのか?費用相場はどれくらいなのか?といった内容をまとめました。

精巣生検とは?

不妊状態にあるカップルの男性が受ける最初の検査は、精液検査です。
精液検査では、主に精液内の精子の数、元気の良さを確認します。
精液検査の結果
・精子の数が少ない「重度乏精子症」
・精子がまったくいない「無精子症」
と診断された男性は、精子を製造している精巣の機能を検査する必要があります。
精巣の一部を採取して、顕微鏡で観察することを精巣生検と言います。
精巣生検は、直接精巣を確認することにより、精子が作られているのかいないのかを確認する検査となります。

精巣生検ってどこで受けるの?

以下のどちらかで精巣生検を受けることができます。
・泌尿器科
・男性不妊に力を入れている不妊治療専門クリニック

精巣生検の費用はどれくらい?

精巣生検となると手術という扱いになるため、およそ10万円〜30万円ほどの費用が発生します。

精巣生検にかかる時間はどれくらい?

およそ1時間〜2時間程度で手術自体は終わりますが、病院の方針によっては手術後1日〜2日入院を勧められるケースが一般的です。

精巣の一部を採取するってどうやって採取するの?

精巣(睾丸)にメスを入れ精巣の組織を採取します。
組織を採取する際は、局所麻酔を打った上での手術となります。

検査中に精子が見つかったら顕微授精に使えるって本当?

精巣生検を受ける対象となる人は、そもそも精液検査で精子の数が十分に見当たらなかった人です。
精巣生検中に運良く精子が見つかった際は、精子を冷凍保存し顕微授精に用いることができます。
これを「精巣内精子抽出法」と呼びます。
顕微授精では、まず女性の体内から卵子を取り出します。
取り出された卵子に直接人の手を介して精子を挿入し、女性の子宮に戻すことで妊娠を試みる方法です。

無精子症の場合でも望みはある?

無精子症の男性のケースでは、精巣表面を顕微鏡で確認しながら精子のいそうな精細菅を見つけて精子を採取する「顕微鏡下精巣内精子抽出法」を行うことで可能性はあります。
仮に精子が見つからなかった場合でも、精子となる直前の後期精子細胞さえ見つかれば顕微授精に使える可能性があります。

まとめ

精巣生検となると費用も高額になりますし、体にメスを入れる必要もあり敬遠される人が多いのが実情ではないでしょうか。
精巣生検の必要有無は、精液検査の結果次第となりますので、精液検査を受けていない人は、まず精液検査を受けてみましょう。
精液検査をすでに受けられている人は、専門医の助言を仰ぎながら適切な治療を受けましょう。