正常な精子とは
2010年のWHO新基準にある精液所見の正常値の下限は下記になります。
精液量 :1.5ml
総精子数:39×10の6乗
精子濃度:15×10の6乗/ml
総運動率(前進+非前進):40%
正常精子形態率:4%
精子の運動率は、顕微鏡で拡大して見た時に、動いている精子がどのくらいの割合なのかという数値です。
一度の射精で放出される精子の数は3億個です。
毎日1億個の精子が生成され続けています。
精子に悪影響を与えてしまう事とは
悪影響を与えてしまう生活習慣
精子は毎日作られるので、生活習慣が及ぼす影響は大きいです。
影響を受けてしまうと、精子の数や運動率が低下します。
悪影響を与える生活習慣とは、栄養価の低い食事、大量のタバコ、大量のアルコール、強いストレス、強い疲労感などです。
悪影響を与えてしまう病気
子供の頃に鼠径ヘルニアや停留精巣の手術を受けている方は影響が出る場合があります。
また、大人になってからのおたふく風邪による睾丸炎、性感染症、精索静脈瘤などにかかったことがあると影響が疑われます。
この中でも特に原因がわかっているものは、おたふく風邪による睾丸炎と精索静脈瘤です。
この2つの原因が男性不妊では、多く見られます。
子供の頃に予防接種を受けていなくて、おたふく風邪になってしまう人が危険なのです。
おたふく風邪にかかって精巣にも感染し、精巣炎を起こす人が男性不妊になった人に多いです。
思い当たる原因がある方は医師の診察を
男性の不妊では重要となるのは、精子です。
正常な精子の量と運動率があれば、男性不妊の可能性は低くなります。
精子に悪影響のある生活習慣をしてしまっている人は、すぐにでも見直た方がいいでしょう。
バランスの良い食生活をして、暴飲暴食をしないことが大切です。
お酒やタバコをすべてやめることは出来ないにしても、量を減らすことは取り組んだほうが良さそうです。
普段の生活でも、過度なストレスがかからないように気を付け、体への負荷も重くならないようにしましょう。
過去に影響のある病気にかかったことのある方は、特に注意が必要です。
少しでも不安のある方は、早めに病院で検査を受けて問題がないかどうかを確認しましょう。