男性不妊の治療法は!?どういった対策が必要?

男性不妊は多岐にわたる原因があります。
それぞれの治療法はどのようなことをするのか簡単に見ていきましょう。

男性不妊について

男性不妊 説明

男性不妊の定義とは

不妊とは、カップルが1年以上に渡って、性交渉を習慣的に持つ生活を続けたにも関わらず妊娠できないことをいいます。
近年では、原因は女性だけでなく、男性側にも多くあることがわかってきています。
男性側に不妊原因があることを一般的には男性不妊といいます。

男性不妊の分類

男性不妊になる人を分類すると、精子自体に問題がある場合、精子の経路に問題がある場合、射精ができない場合などに分けられます。
症状が重症である場合は、人工授精や体外受精を行います。

男性不妊の原因と治療(対策)

男性不妊 治療

精索静脈瘤

男性不妊になっている人の中で、30%程度の人にみられるといわれているのが精索静脈瘤です。
かなり多くの男性にみられるものなのです。
精索静脈瘤とは、精巣に逆流した血液によって、静脈血管にこぶができている状態です。
こぶになっている血液は、精巣にとって悪影響があります。
逆流する血液は、精巣にとっては温かいです。
精巣は、温めてしまうと精子の質が悪くなるため、不妊につながってしまいます。
精索静脈瘤は、手術によって取り除くことができます。

造精機能障害

精子をつくっている精巣のはたらき自体に異常がある障害です。
造精機能障害には、薬物による治療があります。
確実に効果のある薬は存在しません。
そのため、いくつかの薬を試していって効果があるかを見ながら進めます。
ただし、ホルモンが弱っていることがわかっている場合、ホルモン剤は有効であることは確認されています。

精子の運動率

男性不妊 運動率

精子無力症などの症状がある場合の男性不妊です。
毎日1億個の新しい精子が出来ているため、質を改善する必要があります。
薬物で治療をしていきますが、確実に効果が出る薬はありません。
ビタミンEが効果があるとされているので、多く含んだ食材を取ると良いでしょう。

精管閉塞

精巣から運ばれる精子が通る精管が詰まっている状態です。
精管の塞がっている箇所を切って取り除く手術を行います。
うまくつながった場合は、精子の流れができて自然妊娠も可能になります。

逆行性射精

本来は、尿道に送られなければいけない精子が膀胱に逆行してしまう状態です。
薬によって、膀胱に逆流する流れを止める弁を閉じるようにします。
薬による効果は約30%とされています。

ED(勃起不全)

男性不妊 ED

性的な刺激がうまく伝わらない場合や、陰茎に十分な血液が流れないなどの理由により勃起ができない状態です。
子どもをつくらなければいけないプレッシャーでEDになってしまう人がいます。
リラックスして性交渉を行えるように、工夫する必要があります。
バイアグラを処方されることもあります。

膣内射精障害

過剰な自慰行為を習慣的に行うなどにより、膣の刺激では射精に至らないなどの状態です。
マスターベーションの方法を変えることを考える必要があります。

男性不妊 悩む

まとめ

男性不妊にも原因によってさまざまな種類があります。
手術で治療をすることができる場合もありますが、すべてがそうではありません。
医師に相談する時は、恥ずかしい思いをするかもしれません。
しかし、子どもを授かるために、適切な治療が必要なので、ありのままを話すことが重要です。
問題を抱え込まずに、専門の医師に相談するようにしましょう。