着床出血の概要
着床について
着床とは、受精した精子と卵子が受精卵となり、数日後に子宮内膜に根を下ろして、母体と繋がることです。
まず、精子と卵子は卵管で出会い受精をして、受精卵となります。
受精卵は、数日をかけて細胞分裂を繰り返して子宮に流れ着きます。
子宮に来た受精卵は、絨毛という根を下ろして母体と繋がるのです。
受精してから着床が始まるまでの期間は、約7日間です。
その後、着床がはじまってから完了するまでの期間が、約5日程度とされています。
着床出血とは
着床出血は、絨毛が根を下ろす時に子宮壁からの出血によって起こります。
絨毛は子宮壁にしっかりと根を下ろすために、その一部を溶かします。
ときどき子宮内膜に通っている血管も溶かしてしまうことがあり、出血が起きるのです。
着床出血が起こるのは、確率でいうと約2%程度とされています。
あまり確率が高くはないため、着床出血の起こらない人は多くいます。
着床出血の時期や期間
着床出血の時期
最も着床出血が起こりやすい時期は、生理予定日の1週間前からです。
例えば、28日間で生理周期が周っている人の場合を見ていきましょう。
28日周期の人は、生理日から排卵日が約14日となります。
受精が成功した場合は、受精卵が子宮に流れ着くまでに約7日かかります。
そのため、逆算すると生理開始日の1週間前からとなるのです。
実際の着床出血が始まる時期については個人差があります。
生理周期が安定しているのであれば、予想はしやすいです。
着床出血の期間
着床が始まってから完全に着床できるまでは5日程度の時間がかかるため、その間で着床出血が起こる可能性があります。
一般的には、2〜3日程度の期間で起こることが多いようです。
個人差があるため、1日ということもありえますし、1週間近く続く人もいます。
着床出血の特徴
かなり個人差があるため、着床出血の特徴は幅広いです。
詳しくみてみましょう。
痛み
着床痛というチクチクするような痛みが出ることがあります。
血の色
血の色は薄いことも濃いこともありますし、茶色っぽい色のこともあるようです。
血の量
多くの人の場合、少量の出血があるだけです。
生理の時のように、子宮内膜が全体的に剥がれ落ちる場合とは違います。
子宮内膜の一部から血が出るだけなので、量は少ないようです。
また、おりもののような状態で出てくることもあるようです。
着床出血における注意点
生理だとすぐに判断しない
着床出血は、生理と似ているため間違えてしまう人がいます。
一つの特徴が出たからといって判別するのは難しいです。
よく様子を見て慎重な対応をしましょう。
妊娠に備える
着床出血があるということは、妊娠の成立が近いということです。
心も体も妊娠の継続に備えるようにしましょう。
まとめ
着床出血は、着床の時に確実に起こるわけではありません。
着床出血について、知らない人もいるのではないでしょうか。
特徴はいくつかあるので、時期や期間などと照らし合わせて判断できることが望ましいです。
心配なことがあるようであれば、病院で専門の医師に相談しましょう。